カラダとココロを繋ぐシステム

ある雑誌の表紙に「毒親の呪い」という言葉が目に入りました。
とても強烈な言葉。

親の立場からいうと、毒親になるつもりは全くありません。

それよりは、むしろ良い親になろうと努力している訳で・・・。
でも知らないうちに、多かれ少なかれ子供にとって毒親になっていることがあります。ハッと気づいたときに「私ってひどいことを言ってしまった・・・」と自分を責めたりします。
なぜ毒親になってしまうのか?
それは「歴史は繰り返す」という言葉のとおり、あなたのカラダの中にある記憶がそうさせています。

カラダはココロと密接に繋がっていて、常にリンクして作動しています。
無意識ということで、わかりやすい例だと自転車や車の運転です。
誰でも最初から自転車に乗れたわけではありません。
自転車にのる練習をする中で、ペダルを漕いで、ハンドルを持って・・・試行錯誤と失敗を何度も何度も繰り返すなかで、カラダが覚えていきます。
そのうち、ペダルをこうしてハンドルはこうして・・・なんて考えなくても自転車を運転できます。自動車の運転も同じです。
仕事の段取りを考えながらでも、ちゃんと運転できています。(本当はダメですよ)

過去の生活体験の中から学習した行動から新しくカラダの回路ができて、条件付けによって身体が無意識に行動できるようになります。
AIと人間の大きな違いは、その時に起こった感情が一緒に記憶されるということです。
それが繰り返されることで確立された情報は、カラダにより深い記憶として刻まれ、同じ体験をしたときに、その時に感じた感情も一緒に蘇ります。

例えば、過去にひどい暴力を受けた経験をした人がいるとします。人が怒っている姿や喧嘩している姿を見ると、カラダが凍結したように緊張して動けなくなったり、汗が大量にでたりと、その時に経験したときと同じカラダの反応が再現されます。悲しいことに、自分が望む、望まないは関係ないんです。

自分では「こうなりたい」「変わりたい」と願って行動しているようでも、それを邪魔しているのがカラダの記憶ということが多々あることを知っておいてください。

カラダとココロを繋ぐシステムは、ポジティブな記憶だけに作動すればいいのですが、ネガティブが記憶に敏感に作動してしまうのが悲しいところです。(なぜネガティブな記憶に敏感なのか?はまた次の機会に)

今は、「組織」から「個人」へと幸せの価値観が大きくシフトしている時代です。その中で認知行動療法ACT、マインドフルネスやソマティック心理学といったものが注目されるようになっているのは、自然な流れだと思います。

私の家族は「手当て」によって助けられました。私自身も、不安を乗り越える強さを持てるようなって、トラウマから縛られなくなって、ありのままの自分を受け入れれるように変われました。

「手当て」にこだわっているのは、優しく心地良いタッチが、カラダからココロへ届けられ、カラダに蓄積されているネガティヴな記憶を解放し、自分らしく輝くことへと向かう新しい回路がつくられることを知っているからです。

手当ての持つパワーって、皆さんが思ってるよりも凄いんですよ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です