意識と身体のパターン

今現在の身体の状態は、生きてきた人生の歴史が表れたものです。

思考が行動になって、行動が習慣になって、身体に刻まれています。

ここでの思考とは、自分が普段意識している顕在意識だけでなく、潜在意識も含まれます。

 

顕在意識とは?

普段、意識することのできる意識のことで、自分で考えて、行動することが出来る意識のことです。良いことと悪いことを判別したり、不安になったり、悩んだりすることのように、論理的な思考・理性・知性・意思・決断力を行います。

 

潜在意識とは?

普段意識することのできない意識のことで、感情・感覚・直感・記憶・想像力の事です。過去に経験したことや、知識として知ったこと、見たり、聞いたりしたこと、それによって感じた印象や思考が本人が忘れていても全て記録している貯蔵庫です。

 

顕在意識と潜在意識

顕在意識と潜在意識は「海に浮かんだ氷山」によく例えられます。水面から突き出している氷山の部分が顕在意識で、水面下に隠れている氷山の部分が潜在意識という意味です。

心理学者のフロイトは、自分自身がコントロールし、把握していると感じている理性的なもの(顕在意識)に対して、本人が把握していない本能的なもの(潜在意識)があり、この潜在意識によって、知らず知らずのうちにコントロールされているのだと主張しました。

実は、私たちが普段している行動のうち、顕在意識はたった5%。残りの95%は潜在意識が支配してます。

 

意識と身体のパターン

例えば車を運転している時、運転以外のことを他に考えごとをしていて、ハッとしたことはありませんか?
他のことを考えている間でも、身体は潜在意識にダウンロードした経験をもとに反応して、仕事をしてくれている証拠です。

何か不快な感情を経験したとき、嬉しいこと、楽しいことを経験したとき、どんなときにも思考・感情に対して身体は素直に反応します。

顔は身体の一部ですから、もちろん顔も同様。

何かと愚痴や不平不満を言っているときに、口角を下げて話をする人。

これは顔の筋肉が、感情に反映して無意識に動いている結果。本人は口角を下げてしゃべろうなんて考えていないのに、無意識に口角を下げて話をしている訳です。他人は、口角を下げて話をしている人を見て、意地悪そうに見ることはあっても、幸せそう、優しそうには見てくれません。出会いや仕事などのせっかくのチャンスも逃してしまいます。

思考は行動パターンをつくっているということを知っておいてください。

表情、姿勢、身体の使い方となって、深く身体に刻み積み重ねて現在の身体が出来上がっています。

 

身体から思考を変える

研究からわかってきたことは、「楽しいから笑顔になる」という一般的な認識とは逆で、笑顔の表情をつくることで、快楽に関係している神経伝達物質ドーパミンの分泌が促進され、脳が楽しいと認識するということです。また、恐怖や嫌悪の表情をすることで、脳に恐怖や嫌悪の感情を生むスイッチが入るということです。

表情だけでなく姿勢にも、このことが当てはまります。

姿勢が自己評価に与える影響を調べた実験があります。背筋を伸ばした姿勢と背中を丸めた姿勢のそれぞれで、被験者に自己評価をしてもらったところ、姿勢を正したほうが自信を持てるという結果が出ています。

これらは、表情や姿勢という身体変化を通じて、その行動に見合った心理状態を脳が生み出すということを証明する実験です。

そこから、現在ある身体のパターンを変えることで、新しい意識が生まれ、今までとは異なった思考や行動に繋がるということがいえます。

人生を変える」ことができるということです。

これからの人生に、ワクワク・キラキラ輝く新しい回路を開くため、身体のパターンを変えるというのはいかがですか?

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