踵骨(しょうこつ)に骨折や怪我をした経験がなくても、
今は痛みがなくても、
将来、小さな痛みから、足をつけただけでも激痛が走るようになる可能性を
ほとんどの人が秘めているということをご存じですか?
身体のクセが、踵骨に大きな影響を与えています。
美脚を阻害するもの
ポイントは踵骨にあります。
踵骨(しょうこつ)の役割
踵骨(しょうこつ)は、ふくらはぎの筋肉の腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭、及び深層部にあるヒラメ筋の3つの筋、
下腿三頭筋(かたいさんとうきん)からのびるアキレス腱が付着しています。
また足底筋膜(そくていきんまく)が付着しており、その他にも大きな神経や靭帯があり重要な骨です。
踵骨は、足のバランスを取るうえでも非常に大きな機能を占めています。
立ったり歩いたり走ったりするときに、足裏は地面と接して全体重を支えており、
踵に70%、踵より足先の部分に30%の割合で分散してかかります。
立っているだけでも、片方(ひとつ)の踵に、
体重が50kgの人の場合だと約17.5kg
体重が60kgの人の場合だと約21kgもの負荷がかかり続けています。
踵への負荷は体重の他に、地面から受ける衝撃(体重×衝撃)の70%を受け止めています。
日常生活で、立ったり、歩いたり、走ったりすることは、
常に踵骨に大きいな負荷や衝撃をかけ続けていることになり、
そのため、踵骨のポジションが徐々に変化します。
靴の踵、外側が減る人と内側が減る人の違い
靴の踵の外側が常に減るという人は、
足部の外側に体重負荷が多くかかっているため、
踵骨が内側に倒れる踵骨内反(しょうこつないはん)になります。
日本人に一番多いパターンで、O脚やガニ股パターンともいえます。
これとは逆に、靴の踵の内側が減るという人は、
足部の内側に体重負荷が多くかかっているため、
踵骨が外側に倒れて踵骨外反(しょうこつがいはん)になります。
X脚の人にみられるもので、欧米人に多いパターンです。
踵骨(しょうこつ)の位置がズレることでどうなる?
踵骨の位置が中間位から変わってしまうことで、
美脚の観点からみると、
筋バランスが崩れる→脂肪がつきやすくなる→足の形が悪くなる
見た目だけの問題だけでなく、
足関節→膝関節→股関節→骨盤→脊椎といった具合に、
身体全体に影響が連鎖していきます。
近位にあるため膝は大きな影響を受けるため、
半月板損傷や変形性膝関節症などに発展する可能性が高くなります。
簡単セルフケアの方法
踵骨内反か踵骨外反かで、ケアの方法が異なります。
まずは自分がどのタイプなのかを把握しておくことが重要です。
●靴の踵の外側が減る人
足の指全体を引き上げるように、足背側(スネ側)に向かって伸展します。
足の小指から1本づつ順番に、地面に接着させる。
最後に親指を地面に接着したときに、
体重が足の内側にもかかっって、足裏全体で地面に接着している感覚を確認しましょう。
●靴の踵の内側が減る人
足の指全体を引き上げるように、足背側(スネ側)に向かって伸展します。
足の親指から1本づつ順番に、地面に接着させます。
最後に親指を地面に接着したときに、
体重が足の外側にもかかっって、足裏全体で地面に接着している感覚を確認しましょう。
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